ホッと通信vol.21 ~知ってうれしい豆知識~
汚れやシミをチェック!きもののお手入れのお話
ひな祭り・卒入学・お花見など、春はきものを着る機会も多く
なってくるシーズンですね。せっかくの素敵なお着物。
着用前後には汚れやシミのチェックをして、末長く美しく
保ちましょう。
着物を広げたら、まずは汚れやすい箇所に異常がないか
チェックしましょう。
袖口…左右
外側と内側に汗や皮脂・アカなどがつきやすい箇所です。
裏地…胴裏、八掛など
汗シミがつきやすい箇所です。夏場や暖房が効いた部屋
など暑い場所に居た時は要注意。
掛衿(かけえり)
顔周りの汗や化粧がつきやすくもっとも汚れやすい箇所です。
前身頃(まえみごろ)…特に左側
食事の際に食べこぼしがつきやすい箇所です。
裾(すそ)
砂埃、泥はねの汚れやスレなどが付きやすい箇所です。
雨の日は特に要注意。
汚れ・シミを見つけたら、早めのお手入れを
丸洗い…着物を解かずにドライクリーニング
【こんなときにおすすめ】
・汚れ、シミが新しい
・着物をしまいこむ前に軽い汚れや埃を落としたい
洗い張り…着物を解いて水洗い&仕立て直し
【こんなときにおすすめ】
・全体的に汚れがある
・古い着物のリフレッシュがしたい。
・クリーニングと一緒に仕立て直しを考えている。
転ばぬ先のガード加工
お着物に特殊な表面加工を施すことで、水滴や汚れを
はじいてくれます。大切なお着物はガード加工を
されておくと安心です。
※洗いで取れないシミは別途「シミ抜き」が必要になる場合があります。
※きものの洗いには一ヵ月以上かかることもあります。お早めにご検討下さい。
汚れが見当たらなかった着物は1日ほど陰干しをして、きれいに畳みます。
お手入れから戻ってきた着物はそのまま保存袋やたとう紙に包んで箪笥に
しまいましょう。また次に着用するときも、美しく着ることができるでしょう。