振袖と成人式のお話~着付け小物チェックリスト付き~
振袖は長い袖が特徴の「未婚女性の第一礼装」です。
昔、袖を振ることは魔を祓う意味があり、振袖を着ることは
厄除けになると思われていました。その後江戸初期に袖を
降って愛情を示すしぐさが未婚女性の間で大流行したため
「振袖は未婚女性の着物」という習慣が生まれ、明治以降に
第一礼装として定着したと言われています。この長い袖には
良縁、御加護、厄除けなど幸せを思う気持ちが込められて
いるのです。よいご縁を呼び寄せ、厄を祓い、人生の門出に
身を清めるといわれる振袖は成人式にふさわしい礼装と
言えます。成人式は、冠婚葬祭の「冠」にあたる儀式、つまり
「最も格式の高い場」です。最も改まった装いである
「第一礼装」をまとって成人式に臨むことで、大人になった
という自覚も芽生えるでしょう。